山本氏はグアテマラの水産技術指導をはじめ、五木村の林業再生や古民家を活用した地方創生など、多くの事業を成功させていらっしゃいます。
それらの事業を成功させる秘訣について様々な視点からお話いただいたのですが、それは専門的な知識だけでなくビジネスとして成立させるためのポイントがいくつもありました。
そのひとつが企業とのコラボレーションの重要ポイントです。
単に地方の特産物をアピールするのではなく、相手の企業の中期・長期経営計画やビジョンを捉えて双方のメリットを明確にすること。
それは自治体についても同じことが言えるようで、「人口減少問題」や「自治体の収益」という課題にスポットを当てて話を持ちかけることが要であると。
また地方の情報収集を十分に行うことも大事な柱。過去に遡って情報収集したうえでデータでも把握し、それを元にKPI実行のための計画を立てること。緻密な計画を立てながらも「計画どおりに進まないことを想定して計画すること」が成功の秘訣とのことでした。
地方創生における事業構想の、押さえるべきところと柔軟なところのメリハリある計画の方法と実践について、大きな学びとなった勉強会でした。