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8月8日の100年経営研究機構は、株式会社能作の代表取締役社長 能作千春さんにご登壇いただきました。

お知らせ
2023/08/16
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株式会社能作は、富山県高岡市に400年伝わる鋳造技術* を用いて1916年に仏具製造業にて創業。仏具・茶道具・花器から、近年ではテーブルウェアやインテリア雑貨、照明器具や建築金物などを展開されておられます。

千春社長は雑誌編集者を経て、家業の能作に入社。次々と新しい事業を手掛けておられますが、現在の看板商品である「変形するキッチン用品」が生まれた背景を紹介いただきました。

それはあるセレクトショップとコラボして販売した「ベル」が30個しか売れなかった時のこと。これを風鈴に転換したところ一気に3000個売れるようになりました。この経験から、やわらかくて曲がる錫(すず)を使った食器を制作。柔らかくて食器には適していないと考えていた錫の特性を、逆張りの発想で製品開発。錫は錆びにくく、抗菌作用があるのでオンリーワンで差別化のできる商品を生み出すことに成功しました。 

主業であった「鋳造技術」のみに捉われず、技術を守り活かしながら業種を拡大する能作の経営。代々注力している工場見学では、年間13万人が訪れる来客スポットに。近年、医療分野や旅行業へも進出しています。今回は、高い技術力を活かして幅広い業種に挑戦される経営や組織作り、先祖代々伝わる理念から学ぶことが多い勉強会となりました。

*溶かした金属を型に流し込み、冷やして目的の形状にする製法

以上

オンラインイベント開催風景1

オンラインイベント開催風景2

オンラインイベント開催風景3