松井味噌は、兵庫県拠点の創業287年を誇る長寿企業で、海外にも進出。中国・香港を拠点に6カ国8直営工場17契約工場26法人を展開されているグローバル企業です。松井氏が中学生の時にお父様が病に伏し、そのころから工場長として会社でお仕事をされていた松井社長。大学生で社長となり、ファミリー企業の中でも一線を画した経歴の持ち主です。

　高校生になる前から現場に出て経験を積んだ社長は、経営者としての感覚が研ぎ澄まされています。それは1989年の天安門事件が起こった年。多数の死傷者を出したとされる事件が起きた中国に海外進出を行います。当時では常識を覆す事業展開でしたが、結果として同社の売上は急拡大します。また「世界初　国内初　業界初」を掲げ、「社員教育は行わない」「会議は禁止」「2勝1敗」といった革新的なルールも設けています。

松井社長の代では、中国・東南アジア向けの味噌・チュジャンなどの調味料開発。外食産業やコンビニ向けのメニューを提案しながら生産することで2億円の年商が200億円まで成長されています。

既存の慣習に捉われず、新たな顧客や市場を開拓する力。海外のスピード感を意識した事業展開。そして現場で習得して培った嗅覚など、本日は松井社長の熱量が存分に伝わる勉強会となりました。