中浦食品は、1686年に酒造業として創業し約340年の歴史を有する島根県の長寿企業です。創業後は、水産加工品や佃煮、するめ、わかめ菓子などの土産物の製造・販売を行い、食品を主に事業を展開されておられます。

現在、代表取締役副社長を務める、鷦鷯侑さんは18代目となります。同社は340年の間、時代の変化とともに庄屋、酒造からはじまり大敷網業へ。時には郵便局長や為替方、雑貨商もされています。柔軟に事業の変遷を遂げている中浦食品は「１つの事業は永久に続かない」「40歳までに経営トップになり60歳を過ぎたらなるべく早く引退する」といった考えを基に経営されています。

またコロナ禍の厳しい状況下でも攻めの姿勢で販路の拡大が行われました。具体的には観光客ではなく地元住民向けの店舗の開設、海外スーパーでの販売、コロナ禍明けの海外旅行者向けの高単価食品などです。これらの事業が功を奏し半減した売上が徐々に回復傾向にあります。

地元の資源を生かした観光土産品の製造・販売、オリジナル食品の開発、柔軟な発想と自由な思考力が強みの同社。今年度はKITTE大阪内へ出店を予定されております。観光客が足を運びづらい立地にある会社は積極的な外貨獲得が重要です。本日は、同社の商品を島根県に訪れたことのない方たちへも届けて、地域名産の魅力を伝えていきたいと意気込みを語っていただきました。