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3月22日の100年経営研究機構オンライン勉強会は、232年続く企業である「大和川酒造」の9代目佐藤彌右衛門氏にご登壇いただきました。

お知らせ
2022/03/28
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印象的なお話は、彌右衛門氏にとって祖父にあたる7代目の先代からの教えについてです。それは「財産は3つ持て」との言葉。一つ目は現金、二つ目は土地・建物、三つ目は信用である、との事でした。地域貢献を通じて得ている地域の人からの「信用」こそ、地域にも支え続けられる長寿企業の財産であるという大切な教えなのです。佐藤家に受け継がれているのは、地域からの恩恵を受けそれを地域への貢献で返すという世代連鎖でした。

その教えを脈々と受け継いだ9代目彌右衛門氏は、地域のニーズに答えるべく2011年に「会津電力」を設立。日本と地域がエネルギーに渇望するなか、もともと再生可能エネルギーについて関心を持ちドイツなどへ海外視察を行っていた彌右衛門氏は、自治体よりも先駆的に、まるで天命を受けたかのごとく会社設立へと舵をとる事になったのです。

その動きに協賛する地元のいくつかの大手銀行と自治体が出資し、会津電力は社長交代後の現在も成長を続けています。

彌右衛門氏は語ります。「私利私欲に走らず地域への貢献をいかに考えて行動ができるか、さらに世の中の動きをみてニーズを捉えられるか」が重要であると。

長寿企業に受け継がれる経営の真髄は、このようにして世代間で絶える事なく、しっかりと語り継がれている現状があるのだとの学びを得た勉強会でした。

オンラインイベント開催風景 1

オンラインイベント開催風景 2

オンラインイベント開催風景 3