今回は「これまでの自身に経験から、次代を作る経営者に伝えたいこと」というテーマで、4名のゲストにご登壇いただきました。
中村房芳氏 (株)IHI 元代表取締役社長
山下 徹氏 (株)NTTデータ 元代表取締役社長 三井不動産(株) 顧問
海野 忍氏 NTTコムウェア(株) シニアアドバイザー
井上 保氏 (株)富士通テレコムネットワークス 元代表取締役社長
2022年8月より月に1度開催している日本的経営の学び舎は、短期的な利益追求主義とは異なる事業を続ける企業を「日本的な経営」とし、組織マネジメント、科学的思考、 リーダー観、事業の世界観を紹介しています。
今回はリアル開催で、日本を代表する企業の第一線で経営トップを務められた4名でディスカッションを実施。その中でも、経営戦略の必要性という観点が印象的でした。「リスクはなぜ表面化するまで分からないのか」という問いに対しては「問題が大きすぎて正規・正対するのが怖く、実は薄々気づいているが見て見ぬふりをしてしまっている」という人間がもつ性という切り口で議論されました。また危険の予知ができていないことから、危機意識を持てずに対策の規模やスピードが不十分なまま重大な問題に発展させているといったことも挙げられました。
質疑応答のセッションでは、経営理念についてディスカッション。大事なことは理念が生まれた背景や歴史をふりかえること。そしてなぜその理念がうまれたのか社員がよく考え理解することが重要だと登壇者は話します。経営戦略や経営理念の議論から、企業や社会の長い歴史で何が起こっていたのか、時には目が向けられなかった事実に焦点をあて、時には原点に立ち返り考えることの重要性を学ぶ勉強会となりました。