今回は、地域創生で「人材を受け入れる地域」の視点から議論を実施。企業誘致に成功しても、地域では人材不足が課題であり、都市部からの移住雇用施策をどうするかが大きな問題です。テーマにもある関係人口とは、過去に移住や勤務したことがある人や、地域内にルーツがあるなど、幅広く定義されています。大きな人口増加が見込めない地域はどのように関係人口を増やしていけばいいのでしょうか。
葛西氏が務める株式会社タイミーは「スキマバイト」をはじめとし、時間や場所に制約されない自由な働き方を提案されています。今回お話いただいたサービスは、「全国450万人のタイミーワーカーに第二に故郷を提供する」ことを目指したタイミートラベル。1週間程度都市部から地域へ赴いて「旅先で働く」という新しい働き方のスタイルです。
同社の得意分野は集客ですが、地域事業者との連携をより強化していきたいとのこと。現在はまちづくり会社、地域おこし協力隊、自治体の移住定住課などを支援されています。
タイミートラベルは収益より先に社会性のある企業や自治体、団体との関係づくりを大事にしておられます。同社の知名度を活かして、相談される機会も多いそうですが、
「人生の可能性を広げるインフラをつくる」という壮大なミッションを掲げた事業だからこそ、着実に地盤を固める必要があると葛西氏は語ります。
地域創生において、「受け入れる地域」と「新しく迎えられる側」どちらか一方の目線ではなく、双方が魅力的に映るようにするにはどうすればいいのか。本日の勉強会は世代を超えて討議する勉強会となりました。