今回のテーマは「日本版コレクティブ・インパクトを考える 〜ファンづくり型地域振興の秘訣〜」コレクティブ・インパクト(※)とは、企業・行政・NPO・自治体などから集まったメンバーが、社会課題の解決のために知識や技術を持ち寄り、協力することを指します。
藤川氏が大学院を卒業して起業し、数年の経験を経て分かった地域振興のポイントは、「お金をかけずに、たくさんの人が喜ぶことを何か」考えること。過去に生鮮野菜の販売など様々なイベントを開催しましたが、費用の負担が大きく大変でした。
気づきを得たのは、茨城県の筑波山で開催した「どろんこバレー大会」。大会に参加した小学性が、近隣のひまわり畑の写真とともにインスタグラムに投稿すると、すぐに100人程の人が集まったそうです。この経験を通して、地域に人を呼ぶ際に「完璧なおもてなしはいらない」ということを実感。大事なことは、地域PRにつながる場所を選び、足を運んで体験したくなることを企画すること。プロモーションはあとからついてくるといいます。
また企画を進める中で、地域アクターの役割を理解して、自分はどのポジションで活躍できるのか考えることが重要となります。自分の得意や特性をしっかり理解すること。そしてどんな人と連携すれば強みを発揮できるのか。本日は、地域における自身の役割を理解する大切さや企画の発想方法・プロモーションにおいて新しい気づきを得る勉強会となりました。
(※)米国のコンサルティング会社FSGのボードメンバーであるJohn Kania氏とMark Kramer氏が2011年に発表した論文「Collective Impact」の中で提唱された概念