大野建設は明治40年創業の長寿企業で、地域で大工イベントを開催するなど、地域密着型経営を実現されております。
また会社のバッジには、「三方よし」の精神を反映して3本線を入れ、創業者の理念をとても大事にしていらっしゃいます。
そして創業者から引き継いだ想いである、長く続くためには人材育成を、との理念から、社長自らが社員との直接のコミュニケーションを実行。自社の大工さんを「社員大工」と呼び、経営や人材育成に積極的に参画してもらうよう促されていらっしゃいました。
さらに外部のコンサルタントも活用し、人間学や組織論の研修を開催するなど、社員のモチベーションアップも図られています。
その結果、技術の質も維持され、1人の顧客から全25棟も紹介が続くという驚きの信頼を顧客から得られているのです。
その裏には、創業者の熱い想いを、熱量が下がることなく伝承する経営のあり方が存在していました。いわゆる「おじいちゃん子」であったという哲也氏は、一緒に現場を見に行ったり、先代の社員とのやりとりを肌で感じながら育ち、自然に経営の真髄を学んでいかれたようです。
会社の事業承継と、地域密着型経営の実践についてとても学びとなった勉強会でした。