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6月28日のオンライン勉強会は、銀座の老舗「萬年堂」の13代目である樋口喜之氏にご登壇いただきました。

お知らせ
2022/06/28
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まずお話を伺ったのは、400年の歴史から。

萬年堂は京都で創業され、ご先祖は徳川家康の孫や天皇家ともお付き合いがあったとのことです。明治維新で京都から上京され、暖簾分けをされながら経営を継続されてこられた経緯がありました。その老舗の歴史の長さには大変驚かされました。

さらに、あの有名な本能寺には過去帳が保管されており、喜之氏が正確には15代目であることが近年になって判明された、とのエピソードもお話いただきました。

次は事業承継についてのお話が。

先代を大変尊敬されていらっしゃる喜之氏ですが、学生時代は家業についてはあまり良いイメージがなかったようです。

ところが一般企業に就職され、社会人になったところで「父のしている事はすごい事だ」と気づかされたと。

お父様の体調不良をきっかけに事業承継され、3年間一緒にお店に立たれた事は、素晴らしい経験になっていらっしゃるとの事。お父様のお客様に対する誠意や静かな情熱を目の当たりにされ、尊敬の念を募らせた喜之氏。

代替わりの苦労や、現在ではコロナ禍の苦労を経験されている喜之氏ですが、先代も戦争などの大変な困難を乗り越えてきたのだから頑張らなければと、前向きに捉えていらっしゃいました。

長寿企業として、イノベーションに対するお考えも伺っています。

それは由緒ある歴史は守りつつ、火に新たな油を注いでゆくように、新たなアイデアも取り入れていきたいとのお考えでした。

現在は、若い世代に受け入れられる和菓子の開発やPRにも力を入れていらっしゃいます。

今回の勉強会では、事業承継や長寿経営について、継承者ご自身の想いや老舗の実情から学びを得た勉強会となりました。

オンラインイベント開催風景 1

オンラインイベント開催風景 2

オンラインイベント開催風景 3

オンラインイベント開催風景 4