今回のテーマは「持続可能な地域づくり～官民連携、シティプロモーション、ふるさと納税～」です。林氏は大学卒業後、北本市役所に入庁し、ふるさと納税を担当。「市民提案型ふるさと納税クラウドファンディングの創設」、寄付の使い道にシティプロモーション事業「&green」を設定するなどの功績を残されています。

また寄付額の向上だけでなく、寄付を地域に活かす仕組みづくり、PR を実施されております。その結果、寄付額は1億円から9億円へと向上。これらの取り組みの評価をするにあたり、3つの指標を設けていることも特筆すべき点で、市民からアンケートを実施し評価の可視化にも取り組まれています。

埼玉県北本市は、将来への投資をどのように行うか課題を抱えていました。そのカギとなるのが、ふるさと納税。新たなと取り組みとして「ガバメントクラウドファンディング」を開始。これは自治体が抱える課題解決のため、ふるさと納税の寄付金の使い道をより具体的にプロジェクト化し、プロジェクトに賛同を得られた方から寄附を募るといったものです。

これまでふるさと納税は返礼品の競争が激化し、その問題点が指摘されてきました。その中で納税の仕組みを活かしながらも新しい形を模索して地域活性につなげるアイディアは、他の地域・自治体にも刺激となると感じた勉強となりました。