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9月25日の地方創生チャレンジクラブは、ナオライ株式会社 代表取締役の三宅紘一郎氏にご登壇いただきました。

お知らせ
2023/09/15
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広島県呉市が拠点のナオライ株式会社は「浄酎」という独自の技術を使い、これまでの常識を覆す新しいお酒を醸造されています。

日本酒は一般的に「新鮮であるほど価値が高いお酒」として認識されていました。一方同社の低温浄溜は、日本酒が変性しない40℃以下で行うため、華やかな香りや、甘美な味わいをそのまま凝縮することが可能に。日本酒の水分だけを取り除きアルコール度数が高くなった浄酎は、品質が劣化するどころか「時間が経つほど丸く深みを増す」お酒となり、まさに逆転の発想とも捉えられます。

年々縮小する日本酒業界ですが、ナオライは全国1200社の日本酒酒造がパートナー。各パートナーとオリジナル酒の醸造も開発しておられます。これらの企業は日本酒市場のわずか10%に満たない零細企業群ですが、醸造を通して地域との関りを大切にされています。

三宅氏は、酒を介して「土地を体感する場、時間、経験」を提供する事業にも注力したいと熱く語ります。栽培体験での楽しかったこと・大変だったこと、産地で見た景色や出会った人々の顔。モノだけではなく生産過程で得られる体験こそが、生産者と消費者の垣根をなくすのだと話します。

ワインやウイスキーなど海外のお酒とも比較される日本酒。今回は「その新たな可能性を探り続けたい」「日本酒を通じて地域が持つ力を引き出し、その価値を再定義したい」という想いが伝わる勉強会となりました。

以上