昭和29年設立のマルソー株式会社は、16のグループ会社を有し、新潟で屈指の総合物流会社です。同社はなぜここまでの成長を遂げることができたのでしょうか。
それは時代の変化に合わせて輸送品目を拡大し、輸送事業に関連したサービスへ領域を広げることができたからだと語られました。取扱商品は、医療品・生活用品から食品までオールジャンルです。その中でも、高い技術力が必要とされる重量鉄骨や半導体製造機械など、競合他社の模倣が難しい領域に強みを持ちます。
このような他社に先駆けた先見の明は、代々の経営者から受け継がれています。運送から物流へ産業が変化したとき。時間とコスト削減を目指す物流コンサルティングが求められたとき。同社はいち早く時代のニーズを察知し、スピーディに事業化を進めてきたといいます。
グループ会社の三条タクシーで進められているSNS戦略や、体験型タクシーの構想も、「輸送業からの脱却」として捉えられます。このような運送業という枠にとらわれない発想の転換は次世代の経営者にも求められると感じます。今回は、「時代の変化に合わせ、代々の経営者の強みを生かし融合する。」そして「既存事業へ新しい発想を取り入れて拡大する戦略」を学ぶ会となりました。
