「若者が地方から都市へ流出し、地元に戻ってこない」「事業承継の候補が見つからない」「地域の伝統が失われつつある」このような課題は日本全国の各地でよく見聞きします。今回はこのような社会問題に「教育」の側面から取り組んだ「GOJOチャレンジプロジェクト」の紹介です。
奈良県五條市で設立された「民説民営」のチャレンジ法人「GOJOチャレンジプロジェクト」。同法人は、将来の五條を担う人材を育てるために、学習塾を経営しています。というのも、若者がUターンで帰ってこない理由として、郷土愛が希薄であったり、生まれ育った土地についてそもそも深く理解していないこともあげられます。
そこで進学や就職で地元を離れる前に、国語・数学・理科に加えて街の歴史や文化教え、郷土愛を育む場所が、同法人の塾となります。これらの取り組みの効果はすぐに計れるものではありませんが、こういった活動の積み重ねが、「都市と地方のつながりの再構築」や「地域の歴史や文化の価値化」につながっていきます。
設立から7年。同塾の卒業生のUターンが少しずつ増えているとのこと。本日は民間及び自治体の両視点から、地方創生の事例を学べる勉強会となりました。