大阪鋼管は、長崎県佐世保市に本社を置く企業で、1921年に野邊市治郎氏によって大阪で創業。野邊氏は、ドイツで「冷間引抜鋼管」技術を習得し、日本で初めてこの技術を導入しました。
創業当初、大阪鋼管は造船向けの鋼管を製造していましたが、その後、発電所や製油所向けの配管用鋼管、熱交換器用鋼管など、製品の幅を広げていきました。戦争の影響で工場を大阪から長崎県佐世保市に移転しましたが、この移転が後の事業拡大に寄与しました。
また、代表を務める坂根毅さんは、M&Aにより、佐世保市でスーツケースの製造販売を行う、1906年創業の株式会社クギマチの社長も勤めておられます。
経営の多角化を進める同社は他にも「鋼管加工」「鋼管輸送」「建設コンサルティング」
「日用品のインターネット販売」など多岐にわたり事業を展開されておられます。
今回の勉強会は、時代・環境の変化に適応し、「鉄を仕事」を中核として技術開発を進める同社の経営戦略を学べる勉強会となりました。