2月22日の不易の会は、オンラインにて開催致しました。
講師は、株式会社ビー・エス・サポート代表、(株)三河の山里コミュニティパワー企画部の村田元夫先生です。
「省エネルギーを核とした地域活性化!」をテーマに、電力事業を手段とした地域課題解決により地域経済循環を実現させた背景について伺いました。
事業の概要は、愛知県豊田市の山村地域から電気代として地域外へ支払われている約25億円の費用を、地域内にとどめて地域循環を活性化させるための発電事業です。そして小売電力で得るMYパワーの費用は、地域の課題解決に使用されます。
この事業の成功のポイントは三つありました。
一つ目は、売上2億円の事業化が実現できた背景です。地域課題解決の達成を目標に、「何のために事業を行うのか」という志を持ち続けた事。それこそが厳しい状況を乗り越え、事業化が成功した重要なポイントと言えます。
二つ目は、環境庁の好事例ともなった地域循環環境圏のモデルとなった事。これはドイツのシュタットべルケの考え方が元になっているとのお話でした。
三つ目は、地域の人の参加型である事とそれを応援する人(市町村・企業・全国)とを繋いだ事業展開である事です。みんなが事業の本質を理解し、賛同と連携を行うことで、結果的に事業化の成功と様々な地域課題解決を実現させました。
その後の不易の会・栗田代表との対談では、この事業への想いや関係者の巻き込みかたなどについてお聞きしています。参加者からも連携やコラボレーションの方法など様々な質問がありました。
そこでは、「地域活性化の新しい形として理想的な事業を展開し、課題解決を実現させたい」という、村田先生の情熱がひしひしと伝わってきました。まさに近江商人の三方良しの精神と同じであり、大きな学びとなりました。