秋村氏は一般企業に就職した後、実家からの提案により4代目として家業を継承されました。
印象的であったのは、経営者になり漠然とした不安が危機感に変わっていったとのお話です。経営者としてどうあるべきか、そして会社をどのような方向に向かわせるか、伝統産業を守りながらも、そのような不安や葛藤があったようです。
そして考え方の違いによる、職人さんやパート社員との衝突もあったと。
そのような中、秋村氏は会員数4万6千人の中小企業家同友会へ加入されました。
そして同友会での学びを会社経営の実践に生かしていく事や、他の経営者との交流を通じて、経営者として徐々に成長されていかれたのです。
現在では秋村泰平堂の課題である、市場の縮小や人材不足・材料不足という事に真っ向から向き合われています。
その結果、アート作品としてのちょうちんの可能性を伸ばしつつあり、危機をチャンスへと変換されようと努力され続けていらっしゃいます。
「今後の目標は?」というファシリテーターの後藤氏の質問に秋村氏は、3人のご子息に継ぎたいと言われるような会社にする事だと明示されました。また会社のビジョンについて絵で可視化して表現され、それを社員と共有されています。
今回の勉強会では、経営者としての葛藤や成長の過程について貴重なお話を伺えた事が、大きな収穫となりました。