株式会社羽車は、1918年に杉浦封筒工業所として創業。封筒を中心とした紙製品の製造販売をされており、企業向けの封筒や個人用の名刺やはがき・グリーティングカードなど、1,000種類超の商品を扱っています。
昨今、紙製品全体の市場は縮小傾向ですが、同社の売上は伸長しています。その背景には、杉浦社長が35歳の時に新会社を設立があり、新会社の事業が今の羽車の主力となっています。当時社長は30年計画の構想を策定し、目先の利益に捉われない、芯のある構想計画をつくりたかったと話します。
そこで個人向けの高級でデザイン性の高い封筒・名刺・封筒を製造・販売。軌道にのると法人向けに事業を拡大します。専任デザイナーを抱えデザイン性の高さや提案力を強化。紙素材に付加価値がついた商品がたくさんうまれます。
社員の評価制度も特徴的で、「成績評価」から「人柄評価」へと変更。独自の評価基準を策定し、担当した案件が成績を残しやくて、難しい業務に挑戦している社員との格差が生じていた課題にも取り組まれています。また感性を磨く研修の一環で、海外の美術館を訪問するなどの研修も目を引きます。
ロジカルに説明することが難しいが、感覚的に感じたことを言語化することが大事だと話す杉浦社長。海外進出へのポテンシャル高い同社ですが、加えてデジタル時代に求められる紙のブランド戦略にもチャレンジされます。